壁紙の種類
壁の仕上げ材で最も一般的なのが壁紙です。
クロスとも呼びます。
その素材はさまざまですが、比較的一般的なものをご紹介します。
・ビニル壁紙
現在、日本で一番多く使われているのが「ビニル壁紙」です。
国内で「壁紙」と言うとビニル壁紙のことを指していると言って良いぐらいです。
低価格で施工性も良く、丈夫で拭掃除もOK、デザインも豊富!
国内メーカーの壁紙のカタログを一通り見るだけで一日が終わってしまうぐらい、
たくさんの種類があります。
・織物壁紙
表面が織物(布)でできている壁紙の総称で、素材は綿、レーヨン、絹、麻などです。
日本で洋風の家が作られるようになった戦後~1970年頃までは
一般家庭でも使われていましたが、施工性が良くなく、難燃性への対応が困難などの理由で
ビニル壁紙の普及に伴い減少してしまいました…。やわらかなテクスチャーで独特の高級感があります。
・紙壁紙
和紙壁紙と輸入紙壁紙があります。
欧米で生産されているものは色柄豊富、日本にはないような大胆なデザインのものがたくさんあります。
薄く、しっかりとした下地調整が必要なので施工に手間がかかります。
また、m単位で切売りされるビニル壁紙に対し、1本(10m程度)単位で購入するので材料費も割高です。
こちらも種類がメチャクチャ豊富で、すべてを網羅するのは不可能と言っていいぐらいの数です。
もう少し堀り下げると・・・
・オレフィン系壁紙
オレフィンとはプラスチック樹脂のひとつです。塩ビや可塑剤を含まないので
ダイオキシンなどの有害物質を発生させないのが特徴です。
色柄や種類は多くありませんが、ビニル壁紙と同等に扱えます。
・珪藻土壁紙
紙に珪藻土をコーティング加工した壁紙です。
吸放湿性に優れた内装材として人気の高い珪藻土の風合いを、安価に取り入れることができます。
しかし、本当に珪藻土の効果を期待される方にはあまりお勧めしません。クロスはクロスです。
・木質系壁紙
天然木材やコルクを薄くスライスして壁紙にしたものです。
木材のあたたかみや高級感がありますが、高価で種類も多くありません。
ビニル壁紙の木目プリント技術も進化も影響しているのか、あまり見かけなくなってきました。
他にも様々な種類がありますが、
インテリアのイメージや、メリット・デメリットを考慮して選んでいきましょう!